ロザリーさん 【500文字小説】 企画用の小説です よろしくお願いします!!! 「私が明日の朝、居なくなったらどうする?」 少女は蠱惑的に目元をゆっくりと細めながら、二人分の熱の籠った布団の中で、俺のルームウェアを引っ張った。 「そうならないように、今日抱き締めて寝る」 するり、背中に手伸ばして彼女の身体を引き寄せる。その一回りも二回りも小さな体躯は、俺の胸の中にすっぽりと収まってしまう。女特有の柔らかな肩のラインや腰の括れに指を這わせ、その姿形があることを確かめる。 「そんなに心配?」 「ああ」 「そっか」 俺は彼女の前髪をゆるくかきあげて、その額にキスを落とした。 目を開ける。思い切り伸びをして、手を伸ばす。しかし、そこにあの体温はいない。勢いよく飛び起きて居間へと走った。彼女の声が甦る。じわり、嫌な汗が噴き出す。勢いよく部屋の扉を開けた。 「どうしたの、慌てて」 いる、そこにいる。彼女は桃色のエプロンを付け、キッチンに立っている。どっ、と身体の力が抜ける。深く、息を吐く。目を閉じる。 「居なくなっちゃうかと思った?」 「ああ」 「そっか」 同じような会話。くすり、微かに笑う声。目を開ければ、彼女がいた。その目元が笑みを形作った後、口が開かれる。 「貴方が私を想ってくれる限りは消えないよ」 12/23^20:59[編集] [レスをする] [最新順][古い順] レスはありません <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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