◆あいる 【ファスナー】 噛み合わなくなったファスナー 中のものが取り出せない 錆びてるからじゃない けがれて古びたからじゃない 失くしたくないものがあるんだ もう手放したくない感情ごと 誰にもさわれないように いつも大切に持ちあるいていた ふとしたことからファスナーが開いた 口をあけた空っぽのバッグ 何処かに落としたのかな 私だけの星 戸惑いと焦りの津波 夜の薄闇が視野を染め上げていく いつも私を照らしてくれていた 幻だったのかな 私はバッグを投げ捨てる ビルの屋上で朝を待つ ふと地上に輝く灯り 私の一番星 錆びても 古くなっても ほころびができても 何度でも紡ぎあわせて この感情を大切にしてた 形なんかなかった 私は安心して自分の胸を押さえる バッグはもういらない この手はあなたを抱きしめるために あなたと繋ぐための手だ 愛してる 愛してる 愛してる 星空のなか 抱きしめあい繋ぎ愛 二人はファスナーになる いつも私を照らしてくれてたんだ 重なる唇 閉じた瞳の奥に形のないものがみえかけて溶けた [編集] [感想･解説を書く] [最新順][掲載順に読む] ◆あいる 久しぶりですが、 まずは楓にぃにアリガトーを(*^_^*) この詩はですね、なんとなくストーリーが見えてたんですけど、 その頭の中に流れるショートムービーが、どうやら主人公は女の子らしくて やらかく力強い感情が あふれていく感じでつくりました。 [編集] [02CJu6P9/0U] ◆とうじゅ 少し腕白なきかん棒が、大人になりかけている昨今 着目度アップ、焦がれ方を緊張感に乗せて。 荒っぽさはそのままにして欲しい。 私としては、かしこまりは無駄っぽいさね。 今３６０度ぐるりから、６０度に限定してるような雰囲気の最近。 ならば、しばらくそれで対話を。顧客獲得できたら拍手喝采。また貯め込んだ、ほかの角度を小出しにしながら遊べるだろね。 [編集] ◆桜井 この詩は、あいるさんの作品のなかでも、 かなりのクオリティの高さだと思います。 自然な感じで読めるのも、詩から出ている雰囲気がいいからであり、 普通ならば、クオリティの高い作品は ここまで自然には読めません。 うまく気持ちが乗り表現された逸品だと思いました。 [編集] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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